ワイの学校は山の上にあって
住んでる所から7.8kmくらい離れてるんやが
田舎なもんやから
学校が終わる時間の
昼13時から30分までに2本と
15時から16時半くらいまでに3本しかなくて
乗り過ごしたら歩いて帰るしかないんやけど
道がちょっと狭くなって
縦1列になって歩いてるときに
ふと、
崖の下の川を見た
そしたら奥の山の
ゴツゴツした岩肌につかまるように
白い服を着た人が立ってた
「変なの…」
そう思って友達二人を呼んで
「あれ見て」と言った
そうしてもう一度同じ場所をみると
一瞬にしてその人は消えていた
大きな声が出た
友達にはなにかを見間違えたと決めつけられたが
見間違えるほどの何かなんてそもそもそこにあるはずはない
不思議に思いながらも帰っていると
少し過ぎた所にまたソイツは現れた
「またや!!」
今度こそと、友達を呼ぶも
目を離した隙にそいつはまた消えた
そんなやりとりを3.4回ほど繰り返した頃だった
そう思い始めたころだった
「あれなんか前に人おるな」
携帯でゲームしながら帰っていたのだが
その一言で顔をあげた
真っ白な服、さっきの人だ!!
川にいたはずのなにかは
いつの間にか先回りしていたのだ、
だか、そいつがいた場所は橋だった
帰る途中の最後の川だった
「なにしてんのやろ」
友達がそうつぶやいた瞬間
顔を上げ、ニタッッと君の悪い笑みを浮かべると
そいつは川に飛び降りた
「は、え、ちょっと!」と三人で走ったが
間に合わなかったがなぜか
水に落ちる音はしなかったし
どれだけ携帯のライトで照らしても
白い服はみつからなかった
そんなに流れははやくないので
すぐに流された、とは到底思えない
そのまんまその「なにか」の正体もなにもわからずに今に至る…
今でもたまに川を見ると白装束を着た女がこっちを見ている…
最後怖すぎ
まとめコメント
この記事を読んで、まず最初に感じたのは「ゾクッ」とするような不気味さです。田舎でバスを逃して歩いて帰るという設定は、日常的でありながら、その中に非日常が入り込むことで一気に恐怖感が増しています。特に「白い服を着た人」が何度も現れたり消えたりする描写が、頭の中で何度も繰り返されるようで、想像するだけで背筋が寒くなりました。
友達にはその姿が見えないというところが、さらに不安感を増幅させます。自分にしか見えていないものがあるという状況は、孤立感を生むし、ますます何が真実かわからなくなります。最後に、その白い人が橋から飛び降りるシーンは、一気に緊張感が高まる瞬間で、その後の「音もなく姿が消えた」という部分は恐ろしい結末です。
今でも川を見ると「白装束の女がこっちを見ている」という最後の一文が、読んだ後も余韻として恐怖を残していて、夜に一人でこれを思い出すのは怖いです。この話が実話だと言われると、現実との境界が曖昧になり、一層不気味に感じますね。
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