468: 本当にあった怖い名無し:2014/12/15(月) 23:45:12.78 ID
2014年12月、大学の友人たちとスノボに行く計画を立てた。大学生の俺たちは、男女6人で深夜に出発することにした。目的地は、山奥のスキーリゾートで、車で約6時間の距離。夜中の0時に大学を出発し、途中のコンビニで一息つくつもりだった。
出発してしばらくは、車内で音楽をかけながら楽しく過ごしていたが、深夜2時を過ぎると、皆のテンションも落ち着き、眠気が襲ってきた。コンビニで休憩しようと決めて、道中の古びたコンビニに立ち寄った。外は真っ暗で、雪がしんしんと降っていた。
469: 本当にあった怖い名無し:2014/12/15(月) 23:55:45.21 ID
コンビニの店内に入ると、暖かい空気がほっとする。店内には、俺たち以外にお客さんはおらず、店員も一人だけだった。少し不安を感じながらも、皆で飲み物や軽食を選び始めた。
そのとき、店内の冷蔵庫の前に立っていると、店内の一角で何か動く気配がした。振り向くと、年配の店員が妙に不安そうな顔をしていることに気づいた。店員は特に何も言わず、ただじっと俺たちを見ているだけだった。その視線が気になりながらも、俺たちは買い物を続けた。
470: 本当にあった怖い名無し:2014/12/16(火) 00:05:03.23 ID
支払いを済ませて店を出ると、外の雪はさらに強くなっていた。雪道を歩くのが億劫になり、車に戻って出発準備をしていたとき、コンビニの入り口付近から「カランカラン」とベルの音が聞こえた。店内には誰もいないはずなのに、その音が続いている。
不安になった俺たちは、再び店内を確認しに戻った。店内に入ると、店員がレジカウンターで無言で立っているだけだった。が、よく見ると、店内の隅に誰かが立っているように見える。霧のようなもので、その人影は曖昧でぼんやりしている。店員はそれに気づいているようで、無表情でその影を見つめていた。
471: 本当にあった怖い名無し:2014/12/16(火) 00:15:26.89 ID
俺たちは恐怖感に駆られ、すぐに車に戻ることにした。車内に戻ってからも、その影のことが気になり、誰も口に出さないようにしていたが、気持ちは重かった。運転席に座った俺は、コンビニの前を通り過ぎるときに、再び店内をちらっと見た。すると、店の窓越しに、店員が何かに向かって手を振っているように見えた。その「何か」が何なのか、考えるだけでゾッとした。
その後、スキーリゾートに到着するまで、何事もなく過ごしたが、あのコンビニでの出来事は今でも記憶に残っている。夜中のコンビニで見たあの影と、店員の異様な態度が、どうしても忘れられない。
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