【子どもの頃】家に帰ったら“二人”の母がいた件

体験談

10: 名無しさん@おーぷん 2018/05/17(木)12:56:55 ID:znN
子どもの頃の話。

子どもの頃、僕は2階建ての借家にすんでいた。
母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分一人のことが多かった。
ある日、夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。
「おかあさ~ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はあ~い」と
応える声がする。もういっかい呼ぶとまた「はあ~い」。
自分を呼んでいるような気がして、2階へあがる。
階段をあがったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から「はあ~い」と声がする。
奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで、奥の部屋へゆっくりと
近づいていく。
そのとき、下で玄関を開ける音がする。母親があわただしく買い物袋をさげて
帰ってきた。「しゅんすけ、帰ってる~?」明るい声で僕を呼んでいる。
僕はすっかり元気を取り戻して、階段を駆け下りていく。
そのとき、ふと奥の部屋に目をやる。
奥の部屋のドアがキキキとわずかに動いた。
僕は一瞬、ドアのすきまに奇妙なものを見た。
こっちを見ている白い人間の顔だった。

学校から帰ると、家は暗くて誰もいない。母の「はあ~い」って声が二階から聞こえてくるから、そりゃ普通に上がりますよね。でも、奥の部屋に近づくほど、妙な胸騒ぎが増してくるんですよ。んで、玄関から帰ってきた母の声が聞こえて、ホッとして降りようとしたら、奥の部屋のドアが少し動いて、白い顔が…って、いや、もう無理です、怖すぎでしょ。

うん、私だったら、その場で固まって動けなくなってたと思う。家って本来、安心できる場所のはずなのに、こういう話を聞くと、もう…ね。でも、それが逆に日常の中にある怖さを引き立ててるんですよね。何かあったらすぐ逃げるのが正解かも…。

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