1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T
大学時代、東京都の某市にアパートを借りて大学へ通っていたんですが、僕は3回ほどアパートを変えています。
それに纏わるお話を。
初めに住んだアパートの2年間の契約を終えた僕は更新して住み続けるより新しいアパートで心機一転したいという理由で違うアパートを探しました。
そして見つけたアパートが、1LDKでロフト付きの4万5千円という格安アパートでした。
しかも、改装直後ということもあって、めちゃくちゃ綺麗でした。
しかもそのロフトは、ハシゴが付いてるロフトじゃなくて、階段があっておもいっきり屋根裏部屋という1つの部屋として独立していたので、かなり気に入りました。
そして数週間後、引越し作業もひと段落終えて、彼女と一緒に新しい部屋で酒を飲みまったりしていた時です。
玄関のドアから
「コンコン」
と、例えるなら誰かが閉まっているトイレのドアを
「入ってますか~?」
と叩くようなニュアンスで。
明らかにモノが当たった音ではなく人の拳の音でした。
僕は普通に新聞の勧誘か何かだろうと思い、ドアを開けましたが、誰もいませんでした。
時計も夜中の1時を回っていたので、おかしいなーって思ったんですが、酔っ払っていたので気にしませんでした。
そして5分くらいした後、またノックの音が聞こえて、今回は強めに叩かれました。
うるせぇなと思ってドアを開けたんですが、案の定誰もいませんでした。
彼女は半泣きです。
俺も軽くビビリました。
次はノックきた瞬間に開けたろって思ってドアの前で仁王立ちして待ちました。
そんで、
「コンコ…」
の瞬間おもいっきしドア開いたんですけど、やっぱ誰もいなくて、まぁ彼女には怖がらせるのはいかんと思い、風で傘が当たってたと、嘘を言っておいて1人でガクブルしてました。
そんですぐ俺は原因不明の発作でぶっ倒れました。
気がついたら病院でした。
医者の診断によると、ストレスが原因の過呼吸症候群と診断されました。
ストレスなんて溜めてないのに。
※その後2週間の間、俺はその部屋で4回ほど同じ症状により、救急車で運ばれてます。
…で、話は飛んで2週間後、俺はいつものように彼女を車に乗せてアパートへ帰って来た時のことです。
僕の駐車場はちょうどアパートの真横に一箇所だけ車を泊められるスペースがあって、そこに止めさせてもらってるんですが、その場所に喪服を来た人が3、4人とお坊さんが立っていて、僕の止めるはずのスペースの真ん中に花束と線香がありました。
正直かなりパニくりました。
お坊さんに駆け寄って事情を説明してもらおうとしたんですが、喪服を来たおばさんが
「ごめんね、うちの人がここで自殺しちゃったのよ」
「え!?今日!?」
「ううん、もう1年くらい前だけど。」
で、お坊さんが笑顔で俺に痛恨の一言
「まだ成仏してくれないみたいなのよ」
…俺は1週間もしない間に引っ越しました。
…その自殺したって人の自殺方法が、駐車場で車の中でガス自殺。
苦しかったと思います。
俺もなんか同じような気分を味わったような気がしました。
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