うちに来たいとこ兄妹とかくれんぼをすることに→兄はすぐ見つけたが、妹はどこにも見つからず「降参」と言うと、探したはずの風呂場から妹が出て来て…

1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T

小学六年生の頃の話だ。

親戚夫婦が遠方で急用ができたとかで、子供を預けに来た。

ちょうど土曜日で、両親も夕方まで出掛ける予定があり、僕がいとこ達のお守り&留守番をすることになった。

いとこは七歳男の子と妹五歳。しきりに遊ぼうとねだってくる。

仕方ないので妹の要望を聞いて、かくれんぼをすることにした。

いとこ達は隠れる側で、僕が五十数えて探すことになった。

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男の子は押入れに隠れていたのをすぐに見つけ出したのだが、妹の方はどこに隠れているのか、なかなか見つからない。

そんで、僕は「もういいかーい」と声をかけながら探すことにした。

やっぱり子供だ。「もういーよ」と返事してくる。

どうもベットの下に身を潜めているらしい。

僕は音を立てずにそこを覗き込むのだが、姿はない。

また声をかけると、笑いを押し殺した声で返してくる。

やっぱり押入れか?

しかしそこにもいない。

いとこも一緒に探したのだが、見つけ出せずにいた。

僕は少し不安になって「降参。もう出ておいでよ」と声を上げた。

妹は風呂場のドアを開けて、にこにこしながら現れた。(さっき探したけどな)

どこに隠れてたのか聞くが、秘密だと言って教えてくれない。

その後はゲームをして過ごしたが、やっぱりずっと頭にひっかかってた。

夜になっていとこの父親が迎えに来て、二人は帰っていった。

僕も寝る時間になり布団に入った。

どうしても昼間のカクレンボのことを考えてしまう。

そのうちうとうとし始めた頃、暗くした部屋の中から声がした。

「 も う い い か - い 」

はっ?驚いて目を覚ますと再び声が。

「 も う い い か - い 」

微かに、それでも確実に、その声は聞こえた。

僕は思わず布団の中にもぐりこんだ。

それはあの五歳になる女の子の声じゃない。

もっと年配の、おそらく大人の女性の声だ。

「 も う い い か - い 」

だんだん近づいてきている。

体は震え、完全にパニック状態だった。

それでも、返事は二つしかないことは分かっている。

絶対に「もういーよ」、とは言えない。

「まーだだよー」僕は蚊の鳴くような声で呟いた。

「 も い い か - い 」

おそらく声の主は布団のすぐ近くまで来ていた。

(ああ、もう見つかる)そう感じた瞬間だった。

僕が頭から被っていた布団が、勢い良く捲り上げられた。

目を見開いて悲鳴を上げると、そこには誰もいなかった。

 

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ヒェッ…

一体何なんだよ…

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