213: 本当にあった怖い名無し 2006/04/03(月) 10:05:20 ID:l6SLxCa4O
私が足を悪くして入院している時に起きた話。
夜中に寝苦しさを覚えて、ふと目が覚めたのです。辺りはまだ真っ暗で、他の患者さんは皆寝息をたてて眠っている。
私は寝直そうと思い目を閉じたのですが、急に足に違和感を感じて目を開けてしまいました。
思えば、閉じたまま眠ってしまった方が良かったのかもしれません
布団がおかしいのかと思い、上半身だけ少し起こして足元を見ると、思わず顔が強張ってしまいました。
爪先の辺りに見慣れない手が二本ある…。
215: 213 2006/04/03(月) 10:14:42 ID:l6SLxCa4O
正確にはベッドの下から出て来ている感じでした。
最初は第一関節だけ見えていたのが次第に第二関節も見え始め、まるで上に攀じ登って来ている様です。
その手は何だか青白く、爪はカナヅチか何かで叩き潰されたようにグシャっと潰れていたのを鮮明に覚えています。
私は初めて、血の気が引く様をリアルに感じました。
怖くて仕方なかったのですが、身体が動かない訳でもないのに食い入るように見入っていました。
216: 215続き 2006/04/03(月) 10:17:42 ID:l6SLxCa4O
ところが、攀じ登って来ようとした二本の手は、手の甲まで見せた後動きを止め、そのまま微動だにしません。
暫くそのまま放心状態に近い形で見つめていたのですが、ふと我に返り異様な気配に気付いて天井を見上げると、周りを区切っているカーテンを吊してある金具の上に、先程まで見ていた両手と、目から上だけを見せた何者かがコチラをジィっと覗いていました。
217: 216続き 2006/04/03(月) 10:20:02 ID:l6SLxCa4O
これはヤバすぎる!!
今になってやっと後悔したのですが、既に後の祭。このままだと呪われてしまうかもしれない…等と考えていると、カーテン上の何者かは一言…
『…ください…』
と、か細い声で呟いたのです
それを聞いた瞬間、私はめまいを覚え、そのまま気を失ってしまいました。
次に目を覚ました時はもう朝で、同室の患者さん達もいつも通り朝の挨拶を交わしていました。
218: 217続き 2006/04/03(月) 10:24:08 ID:l6SLxCa4O
気になったのは、足元に黒く長い髪の毛が数本落ちていた
事と、予定の退院日が延期されてしまった事です。
その後暫く、私には何の変化もありません。
稀に隣部屋から叫び声が聞こえますが、きっと気のせいでしょう。
…以上で私が体験した話しを終わります。
携帯からの書き込みだったので読みにくい点も多々ありますがご了承下さい。
後日談もありますが、それはまた、別の機会に。
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