友人と雪山登山を行った際、猛吹雪で視界はゼロになってしまった→山小屋まで急いでいると、上の方からスキー客二人が滑り降りてくるのが見え…

1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T

これは私の父の体験談です。

父は高校の時分、登山部に所属していたそうです。

高校二年の冬、友達と二人で雪山登山をする事になりました。

その日は昼間の晴天と打って変わって、夕方近くになりますと、とんでもなく吹雪き、ほぼ視界はゼロになってしまったそうです。

引き返そうにも前が見えず不可能と判断した二人は、もう暫く頑張って登り続ければ、

その先に山小屋がある事を知っていたそうで、とにかくその山小屋までいそいだそうです。

その途中、吹雪の中スキー客二人が、上の方から滑ってくるのが見えたそうです。

注目の記事リスト

そのスキー客は、父のすぐ横を滑って麓の方に行ってしまいました。

父とその友人は暫く歩いているうちに、ある事がとても気になったそうです。

「こんな吹雪の中、よくスキーをしていられるな、ましてや視界はほとんどきかない・・・」

実は、そんな事よりもっと気になる事があったそうです。

彼等が滑って行ったあとに、スキーでできるはずの轍(わだち)がなかったということです。

それと、ほんの1M先も見えないような中、上からスキー客の滑ってくるのがどうして僕等に見えたのだろうか・・・

父と友人は山小屋で一晩過ごし、翌朝下山したそうです。

麓では捜索隊が騒がしく人を探していました。

はじめは自分達を探す為の捜索隊かと思いとても焦ったそうです。

しかし、話を聞くと、三日前から戻らない男女二人連れのスキー客を探しに行く為に編成された隊だということがわかりました。

父は、昨日の出来事を話したそうです。急遽、いま来た道を逆戻り、隊をその場所に案内しました。

昨日の吹雪の中では見えなかったそうですが、スキー客とすれ違ったと思われる場所のすぐ横には崖がありました。

その崖の下で二人の遺体が発見されたという事です。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました