イベントで子供たちがスイカ割りに興じる声の中に「ギャーッ」という女性の声が混じっていた→見ると女性の生首にスイカ割りの棒が振り下ろされ…

1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T

夏休み。

友人のAは、町内の子供会の役員をやっていた。

夏のイベントは、海水浴+バーベキュー。

小2の長男を連れて参加した。

彼はバーベキュー係。

楽しい昼飯も無事に終わり、彼の役目も終了。

ビールを片手に寝転がっていた。

横では、丁度スイカ割が始まって、自分の子供もそれに参加している所。

ウトウトしていた彼の耳に、子供の声援が聞こえてくる。

「もっと右!」

「違う違う!」

大半の子供が失敗する中、最初の子供が成功した。

「やった!」

「ギャー!」

目をつぶっている彼の耳に、にぎやかな声。

注目の記事リスト

しばらくすると、二個目。

「いいぞ!」

「ギャー!」

元気である。

そして三個目。

「そこだ!」

「ギャー!」

・・・・え、ギャー?

・・・それは声援というより、女性の悲鳴に近い声。

それも子供の声には思えない。

彼は気になって目を開けた。

そこには楽しそうにしている子供がいるだけ。

悲鳴を上げそうな女性の姿は見えない。

不審に思っている所に、最後の四個目のスイカに目がいった。

丁度狙いを定めた子供が割る所。

地面に置かれているスイカ。

・・・・いや、スイカじゃない!

少なくとも彼には、女性の生首に見えた。

子供の棒が振り下ろされる。

それは確実に生首にヒットした。

・・ぐしゃ!・・「ギャー!」

スイカが、いや首が、顔を歪ませ、悲鳴を発した。

つぶれ、二つに割れ、中から赤い液体がほとばしる。

彼は立ち上がり子供達の方へ。

『なんて事をするんだ!』

そう叫ぼうと、もう一度スイカを見ると、それはどこも不審な所のない、ただのスイカになっていた。

彼は疲れているのだと、自分に納得させて、ふたたび横になった。

そして、子供会も無事に終わった。

そして、それから数日が過ぎた。

彼は、あの日の事が気になって、ちょっと調べてみた。

すると、数年前、その海岸で女性が撲殺されていた事がわかった。

致命傷は、頭蓋骨陥没だったらしい。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました