1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T
プールでの話です。
飛び込みが得意な友人が、プールで溺れかけました。
飛び込む刹那、水面に目をカッと見開いた老婆を見たそうです。
一瞬だけど、ゆらゆらとその顔が水面で揺れていたそうです。
友人は余程あわてたのか、泳がずに水しぶきを立てて
プールサイドまで走ってゆきました。
僕らはその時、友人が単にふざけているようにマジ思った。
後でプールサイドで焼きそば食べながら、その話をきいて
さすがにその顔面蒼白の友人を見ると、プールに入る勇気が
なかった。気まずく帰宅する途中、あの顔が忘れられないと
言って、友人は泣き出してしまった。
普段からは想像も出来ないくらい、そいつは弱々しく泣いた。
怖くなったのは僕らのほう。
その夏はプールどころか、怖いので三人で遊ぶ時はずっと
俺んちでプレステやった。それが僕らが中学での話。
お互い、大学生になって、そいつとはまだつきあってる。
去年の夏に心霊写真特集をテレビでやっていて、そいつと観た。
そのとき、霊能者がある写真に映った霊を見て「これは死神ですね」
とコメントした。友人はさけんだ。「俺が見たの、これだわ」
僕はプールサイドでの顔面蒼白のそいつの顔を思い出した。
僕の全身に鳥肌がたった。
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