彼女を連れ実家に帰り、家の離れに泊まることに→深夜起きてふと鏡を見ると襖が映っており、そこから覗く顔が見え・・・

745 :離れ 1/3:02/11/17 01:55

両親に紹介するため彼女を連れて実家に帰ったときのことです。
僕と彼女は、普段は使われていない離れに泊まることになりました。

僕達が泊まることになった離れは、僕の両親が結婚した時に「同居の上に寝室も同じ家の中にあると息がつまるだろう」と祖父母が気を使って建てたものでした。
この離れは、一応家の体裁は取っていますが、風呂もトイレもついておらず、
6畳の和室と、その部屋と襖で仕切られた簡単な台所がついているだけの、本当にただ寝るためだけの建物です。
僕が子供の頃は、昼間忍び込んで遊ぶことは時々ありましたが、夜をここで明かすのはこの晩が初めてのことでした。

僕達はその晩、夜11時ぐらいまで母屋で過ごした後、離れに移動しました。
6畳の和室の中央には布団が二組、頭側を台所に通じる襖に向けて敷かれており、足側には母が以前使っていた鏡台がポツンと置いてありました。
僕達は、鏡台の近くに持ってきた荷物を置くと、すぐに床につきました。

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746 :離れ 2/3:02/11/17 01:58

どれぐらい眠っていたでしょうか、僕は夜中に目を覚ましました。
とても喉が渇いて眠れなくなってしまったのです。
僕は、荷物の中に飲みかけのペットボトルがあったのを思いだし、それを取ろうと鏡台の方に目を向けました。
そこには、僕の背後にある襖が映っていました。

そしてさらに、その襖を少し開けて覗き見ている顔が映っていました。

僕が、その顔を見た瞬間思ったのは「家族の誰か覗いている」ということでした。
頭に来た僕は、振り向きざまに襖を開け放ちました。

しかし、そこには誰もいませんでした。

その瞬間、急に怖くなった僕は襖をしっかりと(隙間が開かないように)閉めると、布団を頭から被って眠ろうとしました。
しばらく、その状態でいるとだんだん落ち着いてきて「さっき鏡で見たのはただの見間違いだったかも」と思えるようになりました。
そこで、もう一度鏡台を見てみようと思いました。
僕は、布団の横から覗くように鏡台を見てみました。

そこには、しっかり閉めたはずの襖の隙間から覗く顔が2つ見えました。

その後、僕は布団にもぐったまま二度顔を出すことができず、眠ることもできず朝をむかえました。

 

 

747 :離れ 3/3:02/11/17 02:04

次の日、僕は父にそれとなく聞いてみることにしました。
父曰く
「あれは、カップルが泊まると覗きにくるらしい。俺達も昔はよく覗かれたよ。
多い時は5体(人?)ぐらい現れてなー。(父の)弟夫婦が泊まったときも出たらしい。
お前怖がりだから黙ってたんだ。夜中にいっしょにトイレ行かされるのだるいし。
長いことだれも泊まってなかったんで忘れてたよ。やっぱり出たかー」

「やっぱり出たかー」で終わらされました。

おわり

 

管理人
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出歯亀の幽霊なんかwww

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