1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T
20年位前の事です、中学生だった俺は部屋で受験勉強していました。
その時、コンコンとドアをノックする音がしました。
ん?「そこ置いといて」と言う俺。
母親だと思った俺は何か夜食を持ってきてくれたんだなと思いました。
コンコン
しつこいな・・・と思ってドアを開けて「何!」と言いました。
一階から母と父の笑い声が聞こえてきた…ドアの前には誰も居ない。
「ああ・・・またか糞っ」
コンコン コンコン
また、どこからともなくノックする音が聞こえて来る。
何だ?どっから聞こえて来る?
部屋中を探していると、コンコンとまた聞こえる。
間違いない、確かに部屋の押入れの方から聞こえた。
押入れを一気に開けた・・・扉がある。
そう我が家の押入れの奥には扉がある。
「またかよ・・・」
コンコンコンコンコンコン
んと…ん…て…あげるね…だ…らここをあけ…
「知るか!成仏しろ!もう出て来んな!消えろ!」
バタン
「またアイツか…開けたりしたら何されるかわかんねえよ」
俺の部屋の押入れの奥にある扉の先には何も無い、無いというか、厳密に言えばその先はただの空中で、どういう経緯で俺の部屋がそういう構造になったか俺は知らない。
物心ついた時からそうだったし、親もこの家を不動産屋から買った時に聞いたのだが不動産屋は詳しく教えてくれなかったと言っていた。
本来2階にもう一つ部屋を作る予定でもあったのか?
それとも昔その先にあった部屋を何らかの理由で壊したのか?
そこで昔何か事件でもあったのか?実はこのドアが霊道か何かに繋がっていてどっかの悪霊でも流れ着いたのか?
どっちにしても当時俺は心霊とかオカルトとか興味無かったし、受験の邪魔としか思って無かった。
あけ…くれ…らおにい…ゃんとけっ…んして…げるね
「うるせー!ボソボソ何言ってんのかわかんねーよ!消えろ!」
俺は怒鳴った。
翌日、教室でノートを開けた時ギョっとした。
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
おにいちゃんけっこんして!おにいちゃんけっこんして!
と赤えんぴつでノートにびっしりと書いてあった。
コノ話には後日談もあるのですが今日はここまで。
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