親父の実家に現れる、子供にしか見えない子供

50 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/10 07:59

俺の親父の実家は東北の旧家で、だだっ広い家だった。
祖父は既に亡く、祖母が一人でその家に住んでいた。
小学生の頃は、毎年夏休みになると、数週間泊まりに行ってのだが、
その家には俺と弟にしか見えない子供がいた。

そいつは、普段使わない部屋の扉を開けると中から飛び出してきたり、
夜、トイレに起きて寝床に戻ってくると俺の布団に入ってたりして
俺や弟を驚かせて楽しんでいるようだった。

祖母にそのことを言うと、「死んだおじいさんも子供の頃見たって言ってたし、おまえのお父さんも子供の頃は見えるって言ってたね」
と言われた。

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その、子供のころ見たと言う親父に聞くと
「あー、子供の頃は見えてたな、中学に入ったころから見えなくなった。あいつ顔が怖いんだよな歌舞伎の隈取みたいで」
と言われた。

どうやら、親父が見た子供と俺がみたのは同じもののようだった。
俺が親父に話していなかった、あの子供の特徴を言っていたからだ。
あの子供は、歌舞伎の隈取のように、顔中に血管のようなものが浮かび上がているのだ。
おそらく祖父が見ていたのも同じ子供だろう。

中学に入ってから、部活や勉強で、あの家に泊まりに行くことは無くなった。
去年、祖母の葬式に行ったときには見ることはなかった。
そして、誰も住まなくなったあの家は取り壊された。
あの子供はどうなったかは分からない。

 

 

51 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/10 13:32

ほんのりというか物悲しい話だのう。トトロのすすわたりみたい。
子供の頃にだけ会える不思議な…。

 

管理人
管理人

座敷童的なモノかな?
と思ってWikipedia先生を見てたら興味深いものが・・・

東北地方では間引きを「臼殺(うすごろ)」といって、口減らしのために間引く子を石臼の下敷きにして殺し、墓ではなく土間や台所などに埋める風習があったといい、こうした子供の霊が雨の日に縁側を震えながら歩いていたり、家を訪れた客を脅かしたりといった、座敷童子に似た行為が見られたともいう。

引用元:座敷童子 – Wikipedia

管理人
管理人

トピ主の実家も東北だし、旧家なら昔何かあったのかもねぇ。
隈取自体が血管を表したものだし、もしかしたら圧迫死する際に
血管が膨張して・・・とか?

そう思うと、座敷童って悲しい妖怪なんだな…

 

 

 

コメント

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