1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T
「ただいまーー!」
私は、ランドセルを背負ったまま家の客間に顔を出す。
すると、客間には、一人の男の人が椅子に腰掛けているのが見えた。
男の人は、見たところ二十代前半くらいだろうか。
目の前に置かれた机を静かに見つめたまま、無言で椅子に座っている。
「お母さん、お客さん来てるの?ということは、今日は!」
「そうよ、今日はお客様がいらしているのだから、ご馳走の日よ。」
エプロン姿のお母さんは、晩ご飯の準備をしながら、答えてくれた。
私は、嬉しくて飛び上がった。
喜びで万歳を繰り返し、ピョンピョンとジャンプ。
「やったー!嬉しいなー。ご馳走は何にするの?」
「そうね、今日はお刺身にしようかしら。ほら、晩ご飯の用意するからその前に宿題やっちゃいなさい。」
「はーい、分かったー!」
元気よく笑顔で返事をする。
お母さんも、満面の笑みで答えてくれた。
私は、自分の部屋にスキップで向った。

管理人
お客さんがご馳走になってしまうというオチだそうです。
一応ヒントとして、お刺身は急な思い付きで作ることができない、
ってことみたいです。
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