868: 本当にあった怖い名無し 2012/08/06(月) 13:03:42.10 ID:Npaxpfea0
洒落怖になるかわからないけど…
先週の金曜日の話。
うちの会社は、IT系の企業が固まってるエリアで街から少し外れた郊外にある。
夜中にもなると辺りは真っ暗になるし、バスも22:00くらいが最終便。
で、まぁ仕事柄結構遅くまで残業してることがあるんだけど、その日も夜中2:00くらいになってしまった。
自分が最後だったので、会社の戸締まりをして、駐車場にある車へ向かっていた。
戸締まりをすると、会社周辺とか駐車場の街灯とかも全部消えてほんとに真っ暗になってしまうので、携帯のライトを足元に照らして歩いていた。
すると突然、「キキキキキーッ!!」っと、なんか自転車の急ブレーキのような音が少し遠くから、でもはっきりと聞こえてきたもんで、ビクッとなってしまった。
ちょっとビビったから小走りに車へ向かった。
869: 本当にあった怖い名無し 2012/08/06(月) 13:04:22.23 ID:Npaxpfea0
車に着いてホッと一息、安心してエンジンをかけたと同時に、車のAUTOライトが点灯。
ばっと照らされたその先には、倒れた自転車が。
その瞬間、ほんの少し前に聞いた、自転車のブレーキ音と頭の中でリンクしてしまい、血の気が引いたのがわかった。
焦ってパーキングからドライブにいれ、ライトをハイビームに。
すると、さっきは見えなかった位置、倒れた自転車の奥に、倒れた人影が見えた。
大分躊躇したけど、はっきり見てるのに放置して逃げる方が、なんか後が怖い気がして、意を決し車を寄せて、「大丈夫ですか?」と声をかけた。
結構若い女の人だった。
見た目、多分、25~6くらい。
返事がないので、さらに「救急車呼びますか?」と聞いた。
すると、「…って…」
聞き取れなかったので、聞き返すと、
「一番近いバス停まで送って…」と。
はっきり言って大分後悔した。
仕方がないので、助手席のドアを開けて、「どうぞ」と促したが、勝手に後部座席のドアを開けて乗り込んできた。
870: 本当にあった怖い名無し 2012/08/06(月) 13:05:57.99 ID:Npaxpfea0
もう一番近いバス停なんてここから3分くらいだし、さっさと降ろそうと思い、車を出す。
着くまでは終始無言。
ミラーで様子を伺おうとしたけど、運転席の真後ろに座ってるもんで、全く見えん。
で、あっという間にバス停に。
徐々にスピードを落とし、停車しようとすると、
「ここじゃなーーーいっ!!」
と、心臓止まるかと思うくらいの大声で突然怒鳴られた。
「ええ…じゃあ次の○○バス停ですか?」
「そう」
仕方なく、再度発進。
次のバス停までは5分くらい。
気にしないようにしてたんだけど、時折、「くくくっ…」って泣いてるのか、笑いを堪えてるのかわからない声が真後ろから…
そうこうしてるうちに着いたら、声をかける間もなく車から降りてた。
871: 本当にあった怖い名無し 2012/08/06(月) 13:11:58.95 ID:Npaxpfea0
降りたのを確認したので、礼も言われてないけど、もう関わらんどこうと思い、車を出そうとすると、運転席の窓をコンコンと叩いてきた。
窓を開けろと言うジェスチャー。
仕方なく開けると、ニコッいう笑顔とともに「ありがとう」と一言。
次の瞬間、羽織ってたジャケットをバッと脱ぎ捨てた。
目に入ってきたのは、女の上半身の素肌。
それだけならいい。
上半身に隙間なく刻まれた入れ墨。
前面に虎。
女はくるっと背中を向ける。
背中に龍。
脱ぎ捨てたジャケットと再度羽織直すと、
反対車線から来たタクシーを拾って、今来た道を戻って行った…
特にオチもなくてすいません。
とある日の実体験でした。

おクスリでもされてたのかしら?
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