<タロじ>と読める変な落書きは消してもスグにまた浮かび上がってきた→それを見つけて以降、怪我を頻繁にするようになり…

293: 1/6 2009/06/14(日) 14:39:45 ID:xy5j8Y3i

一年前の話

調度、梅雨明け位の時期だったと思うんだけど、洗濯物を取り込んでいる時、
隣室のベランダとの間の、間仕切りのパネルに変な落書きを見つけた

〈タロじ〉

と、書いてある様に見えたそれは、雑巾で拭き消してもまたスグに浮かび上がってきた

「何だろう、コレ…..」

薄気味悪かったけど、無視する事にした

「多分、黴(カビ)か何かだろう、そういう字に見える黴(カビ)」

今考えると馬鹿らしいけど、その時はそう考える様にした

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294: 2/6 2009/06/14(日) 14:41:09 ID:xy5j8Y3i

右足の親指の爪が化膿したのは、それからすぐの事

今思えば、すぐに病院に行くべきだったんだろうけど、会社を遅刻するか早退するのが嫌で、消毒液で済ませようと試していた

たちまち、腫れはひどくなり、皮膚の下に黄緑色の膿が溜まって、痛みで靴を履いて歩けなくなった

病院に駆け込むと、

「よくここまで我慢した」

と、感心された

その後、ペンチの様な器具で爪を引きはがされた

「化膿していると、麻酔が効かないから」

と、医者が言ったので、麻酔をせずに爪をひきはがしたんだが、ひきつけを起こしそうな程の激痛が指先に走った

〈タロじ〉は相変わらず消えなかった

むしろ、増えていた

 

295: 3/6 2009/06/14(日) 14:42:39 ID:xy5j8Y3i

蚯蚓(ミミズ)がのたうち回った様なそれは、間仕切りだけにではなく、
洗濯機の蓋や側面に現れていて、最初は鉛筆で書いた様な物だったが、
段々と赤みを帯びてきていた

警察に連絡したが、相手にして貰えず、

「付近の巡回を強化するから….」

と、あしらわれるだけだった

瞼の裏に肉粒ができたのは、爪を剥がしてから一週間後の事だった

瞬きをする度に鈍痛を感じるので、今度はすぐに医者に診て貰った

薬と軟膏を処方して貰い、眼帯を付けて駅に向かって歩いていると、
見ず知らずの男に凄い勢いでぶつかられた

身体のバランスを崩して倒れ込んでしまったが、男は何事も無かったかの様に駆け去っていった

倒れ込んだ時は分からなかったが、立ち上がろうとすると手首に激痛が走る

倒れた時に受け身を取ろうとして、変な角度で手をつっかえたのだろうか?

今度は手首が折れていた

 

296: 4/6 2009/06/14(日) 14:44:31 ID:xy5j8Y3i

手首を折ったその日の夜、夢(?)を見た

不健康そうな青白い顔に、大きなクマのできた目が大きい、見たこともない女がこちらの顔を覗き込んでいた

両目はバラバラの方向に向いていて、ゾッとする様な嫌な感じがした

女はこちらの息を嗅ぎ取った後、

「ひぃやぁあい、いずれいずれいずれ…..」

と、不気味に呟いていた

「あっ!」

と、目を覚ますと女は消えていて、部屋の壁には掌大程の〈タロじ〉がボーッと光っていた

 

297: 5/6 2009/06/14(日) 14:46:30 ID:xy5j8Y3i

間もなくして実家の母親から連絡があった

母「あんた、何か大変な事が起きてないか?」

俺「…….何で?」

母「庵主(あんじゅ)さまが、あんたに大変な事が起きていると……あんた○ぬかもしれんと…..」

※お坊さんのこと

俺は言葉を失った

母「少し前に、あんたの部屋の壁に変な落書きが出てきて、
それを見て胸騒ぎがしたから、庵主さまに相談に行ったんよ」

俺「変な落書きって、どんな?」

母「字なんか顔なんか、よく分からんかってんけど、庵主さまは、

『あんた、これはごつい呪いや!〈怨〉ゆう字が少し離れて掠れてるだけや!
念がこびりついてて、見境なしに取り込むつもりや!』

て……」

俺は、壁の落書きを見上げた

タロじ……..〈怨〉……..

確かに顔の様にも見えた

 

298: 6/6 2009/06/14(日) 14:48:54 ID:xy5j8Y3i

すぐさまマンションを引き払った俺は、引っ越して、例のマンションからそう遠くには離れていない場所に住んでいる

時々、マンションの下を通る事はあるが、決して見上げる事はない

夢(?)に出て来た女が、俺を見下ろしている気がするからだ

 

管理人
管理人

   タロ 

       じ

 

なるほど確かに…

 

 

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