SEVEN ROOMS

1: 以下、名無しにかわりまして裏島哲郎がお送りします:2004/04/04(日) 04:44:44.44 id:Ur4Ma6T

ある所に仲の悪い姉弟がいて、二人で道を歩いてた時に何者かに拉致される
気づくと二人は檻の中、檻の中央部分には溝が横切っていて両端の壁に繋がってる
体の小さい弟が溝の中を通り壁の向こう側へ行くと、別の檻に繋がっていた

そこの檻の中にも女の人が入ってて同じく拉致されてきた
弟はまた溝を這って別の檻に行くとそこにも拉致された女性が
彼女らの話によると毎日1人ずつ犯人に殺され、死体はバラバラにされ、
この下水道を通って外に廃棄されるらしい

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そして空になった檻にはまた新たな犠牲者が補充される
弟からそう報告を受けた姉はある策を思いつく

それは姉弟達が殺される順番の日になった時に、
弟は壁の境目の下水道に隠れていて、犯人の隙を見て逃げ出すというもの
作戦は成功し、姉が犯人を引きつけてる間に弟は檻から出て、犯人をそのまま檻に閉じ込める

鍵は差したままだったので、残りの檻からも拉致された女性を逃がす事に成功
しかし姉だけは助ける事が出来ない、犯人も諦めたのか最後の殺人を楽しもうと檻から出ようとしない
弟は姉の声にせき立てられてその場から逃げるのだが、
背後には姉の断末魔の叫び声と犯人のチェーンソーがこだましていた

 

 

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158 名前:1/2 投稿日:2006/02/06(月) 01:20:07

物語の主人公は小学生の少年。あまり仲の良くない姉がいる。
ある日、2人は何者かに拉致されてしまう。
気付くと、窓1つない狭苦しい部屋に2人一緒に閉じこめられていた。
ドアには鍵がかかっており出られない。
部屋の中にはなぜか汚い水が流れる溝があり、時折、人間の
バラバラ死体のようなものが流れてきて、それに怯える2人。
ある時弟は小柄な体を生かし、溝を通って隣の部屋に行く。
その部屋も自分たちのいる部屋と全く同じ構造で、女性が
閉じこめられていた。

何だかんだで姉弟は、このような部屋が全部で7つあり、
それぞれに1人ずつ拉致された女性が閉じこめられている、
そしてある順番で毎日1人ずつ殺されている(死体は溝に流される)、
空いた部屋には新しく拉致された女性が補充される、
というルールが存在することを発見する。

翌日は自分たちが殺される番だという日、
脱出する方法を考えながら、2人は初めて心を通わせる。

 

 

160 名前:2/2 投稿日:2006/02/06(月) 01:21:07

訪れる、2人の殺される日。
殺人鬼がチェーンソーを持って部屋に入ってくる。
姉がタックルを仕掛け、殺人鬼が怯んだ隙に
弟が外に出てドアに外から鍵をかけてしまう。
そして、他の部屋に閉じこめられた人たちを救出する。
姉は救い出せない。
姉を救い出そうとドアを開けてしまうと、殺人鬼も
出てきてしまうからだ。
殺人鬼のチェーンソーのうなる音と、姉の勝利の高笑いが
ドアの向こうから聞こえてくる。
弟は脱出しながら考える。
姉はとんでもなく残虐な方法で殺されるだろう。
全ての計画を狂わせてしまったのだから…と。

乙一の「Seven Rooms」。
殺人鬼の正体も目的も明らかになっていないうえ、
最後の後味の悪さと来たら(‘A`)

 

 

183 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 13:28:22

>>160
姉は弟や他の人達を助けるために犠牲になったのか・・・
よく承諾したなそんな計画

 

 

185 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 13:52:36

>>160
去年、劇場公開された「ZOO」の1本として、映画化されてたね、それ。
「ALWAYS 三丁目の夕日」で、メインの少年役やってた子が主役で、
必死の良い演技見せてた(汚れた水にはトロロコブ浮かべて撮影したとか…)。
原作は知らないけど、映画ではみんなが脱出したあと、
弟は、姉のいる部屋のドアにすがりついて、開けようとするんだよね。
でも救出された娘の一人がその手を押さえて止める。
涙ながらに手を放すところが、何ともいえず哀れだったよ。

 

 

196 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 18:47:19

姉が外に出てドアに鍵をかけて、弟は汚水溝から逃げればいいのにと思った俺は無粋ですかそーですか。

 

 

598 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/12(日) 11:02:00

物凄く亀なんだけど、>>158の短編について>>183と>>196の意見が出てたので
ずっと前に読んで、姉だけ犠牲になるラストに納得いかなかったのを思い出した。
全員助かる方法は無いのか考えたんだけど、ことごとく潰されてて
結局姉と殺人鬼が閉じ込められる方法しか無いんだなって納得して
と言う事は最初にこのオチを考えたのかも、と思った。
ややこしい牢の法則やおどろおどろしい殺人鬼の話を作り上げた結果訪れたオチではなく最初に決まったオチに向かって、牢や殺人鬼の設定を作っていったのかなと。
でもそれだと、姉だけ殺されるオチを活かす為に、主人公と姉を仲良くすればよかったのに。
または仲悪くても、実は深い姉弟愛があったのを盛り上げれば良かったのに。
(和解の場面も出てくるが、とってつけた感じだった。
しかもその時の姉の台詞が凄く違和感があったような記憶がある。どうしても思い出せないが。スマソ)
それでふと思ったんだけど、一番書きたかったのって
「自分と仲が悪い人が、自分の犠牲になって殺人鬼と密室に閉じ込められる」部分だったのかなと思った。
実の姉とまでいかなくても、身近に誰か仲の悪い人がいて、その人への憂さ晴らしで書いた話なのかもって。
だから小学生の男の子を主人公にしたのかなと。
(殺人の対象は全員若い女性なのに、主人公だけが姉と共に閉じ込められた)

・本来対象外なのに、巻き込まれてついでに殺されるとこだった
・小柄な体を活かして脱出に成功出来た。自分が活躍しなければ全員殺されてた

という2点で「助かる権利がある」のを正当化している。
あと、「若い女性を見殺しにして、最も非難されない立場は子供」だから。
ラストに姉が高笑いしているのは、主人公の罪悪感を減らす為もあるけど
(殺される苦痛の絶叫だと、主人公も加害者だという感が強まる)
キライな人だからこそ「こんなになっても笑ってるし」みたいな感情が働いてるんじゃないかと。
(お互いを大切に思ってた相手なら最期に「逃げてー!」とか主人公に叫ぶのが普通に思う)
だとしたら作者性格悪い…

勝手に想像しただけなんで、乙一ファンの人気分悪かったらゴメン。

そういう創作過程があったら面白いし、後味悪いという意見なんで。

 

 

管理人
管理人

ZOO収録の「SEVEN ROOMS」ってお話ですね、映像化もされてます。

映画の主題歌を好きなバンドがやってたんですよね・・・

コメント

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