廃路線の跡地

体験談

48: 2024/07/22(月) 23:08:12.47 ID:UFjGe

数年前の冬休みの話なんやが…

「今も歩ける江戸時代」がキャッチコピーの
ある通りを真っ暗の中歩いてたのよ
そこは確か電柱とかも埋まってて
街灯も小さくてあんまり明るくなくて
木造建築の建物が多く、すごく拘った街で
「江戸時代ってこんなんやったんかな」とか
思いながら歩いてる時やった、

ちょっと遠い所で車が走っていた
でもなんか変だった
俺らよりずいぶん高い位置の道を走っているようにみえた。
思わず、
ワイ「ん?んーあれ車か…」
兄「車やな。なんか変なとこ走ってんな」
みたいな会話の後、
前後のライト点けた車が俺らの歩いてる方向と
垂直に通っていった。

電柱とか街灯とか拘ってんのになぁ…と
思ってた、
車が走っていた道の下にたどり着くまでは…

 

49: 2024/07/22(月) 23:13:51.18 ID:UFjGe
「……は?」
多分、俺も兄もほぼ同時に声を出したと思う
だって、そんな所に道なんかなかった

正確には、作っている途中で急に中止になった
廃路線の跡地として線路があるだけだった

もちろん車が廃路線の線路の跡地なんて
どこにも繋がってない
見に行ったところ、途中で途切れていて
その途切れた先は川だった…

俺も兄も確実にあの道を走っている車を見た
のに、走っているわけがなかった

だってもう片っ方の端っこは
竹やぶの中で、車はおろか
人すらはいれなかったのだから

 

この話、本当にゾッとするね。暗い江戸時代風の街並みと、現実ではありえない場所を走る車…不気味さがどんどん増していく感じがすごい。特に、途中で途切れた道の先が川だったっていう部分、想像しただけで鳥肌が立ちそう。現実と夢の境目が曖昧になる瞬間って、こういう不思議な出来事があると本当に怖いなって思うよ。

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